【ネット書店のオススメ】 |
インターネットで本の検索や注文のできるいわゆるネット書店はたくさんある。そしてさまざまなサービスもこなれてきたカンジだ。
扱う商品も本の他にCD、DVDは当たり前として、家電や家具などもで扱っているところもある。その他にも、独自の割引率を持っているものや、ポイント制などをとっているところも出てきた。 ただ、種類が多くなってきてたことから、どのようなサービスがあり、どれがお得なのかということが、よくわからなかったりするかもしれない。
そこで今回は、これらのサービスを少し整理して紹介しよう。
また、ネット書店は、せっかく本を注文しても送料がかかるので結局は割高になってしまうと思っている人もいるだろう。しかし、一定の条件を満たすことによって、この送料を無料にしているサービスも増えてきた。これらも合わせて整理しよう。
ネット書店を、その特徴から、1)老舗系、2)生活圏密着系、3)独自ポイント系の三つに分けてみる。
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【老舗系】 |
amazon.co.jp |
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インターネット最大をうたっているAmazon.comの日本版。1500円以上の購入で、送料無料。CD、DVD、ゲームの他に、家電、おもちゃなども取り扱い、すでに巨大なショッピングモールといってもよいであろう。洋書が手元に届くまであまり時間がかからないし、独自の割引率を持っている。また海外への発送にも対応している。アメリカの他にイギリスやドイツなどの各国版があり、その国の言語の本を注文するならそちらがより早くデータベースも優れている。 特筆すべきは、マーケットプレイスという古書の販売の独自サービスだ。これは検索結果で同時に表示されるので非常に便利である。ただし、古書の場合は古書店や個人から送られてくるので送料はかかる。 配送は個別配送の他、お急ぎ便というサービスも始めた。午前の注文なら当日中、夜の注文でも翌日には届く。このオプションは350円別途必要だが、急いでいる時にはきわめて便利なサービスだ。ただ、サービス適用地域に限定があるので、それはあらかじめ確認しておく必要がある。
さらに、Amazonプライムという上級会員(プレミアム)サービスを、ついに日本でも開始した。これは年間3,900円を事前に支払えば、上記のお急ぎサービスを何回でも、無料で受けられるというものだ。しかも、その場合、1500円以上のであるかどうかにかかわりなく、送料は無料となる。Amazonが扱っている商品であれば、エレクトロニクスであろうと適用される。
年間を通して注文の多い方は、登録しておいても決して損はないサービスだ。
日本版であるAmazon.co.jpで手に入らない洋書の場合は、本家のAmazon.comで探す、というように使い分けるのがよいだろう。為替レートともに、割引率は各国店によってちがう。
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紀伊国屋書店BOOK WEB
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老舗のネット書店である。 ここも海外発送をしてくれるので海外生活の長い人にはすでにお馴染みのネット書店だ。留学中、日本の新刊本が読みたくなった時によく利用した。 またこのサービスでは、同社の各店舗の在庫検索もできるのは魅力だ。すでに売れ切れの商品が残っている可能性もあるからだ。 送料は定額制をとっている。配送と送料の規定はクレジットカードをご利用の場合は「一回の課金につき送料380円」だ。お得な場合もあるが、入荷順に発送されてしまうので柔軟性にかけるといえる。 |
boople |

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有名な書籍の取次流通業者である日販の運営するネット書店。そのデータベース規模は巨大だ。また流通業者であるから新刊本の注文や雑誌の定期購読などに便利であろう。税抜きで1500円以上の購入で送料無料。しかし送料自体は全国均一250円(税込み)と低い設定がされている。
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【生活圏密着系】 |
セブンアンドワイ |
 
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コンビニ流通を利用する書店。2005年にイーエスブックスから改称。すでにTVのCMなのでおなじみであろう。ネットで検索・注文し、商品は最寄りのセブン・イレブンの店舗で受け取る。コンビニの販売網を利用したサービスで、商品と同じ扱いなので店舗受け取りの場合の送料は無料だ。
受け取る店舗はネット上の地図で任意に選ぶことができるのも便利だ。自宅近くのほかに、職場や学校の近くでもいいからだ。雑誌の定期購読などに利用するのもいいだろう。書籍のデータベースも使い勝手もよいし、他のネット書店とくらべても遜色ない。
もちろんセブンイレブンで扱っている商品であれば、書籍以外のものでも注文・受け取りが出来る。

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E-ミニストップ |
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コンビニエンスストアのミニストップのネット版。ここもコンビニの流通を利用する書店としても使える。ファミリーマートで扱っている商品であれば、書籍以外のものでも注文・受け取りが出来る。ネットで検索・注文し、商品は最寄りのファミリーマートの店舗で受け取る。コンビニの販売網を利用したサービスで、商品と同じ扱いなので店舗受け取りの場合の送料は無料だ。書籍のデータベースも使い勝手もよいし、他のネット書店とくらべても遜色ない。
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ファミマ・ドットコム
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ここもコンビニの流通を利用する書店。ファミリーマートで扱っている商品であれば、書籍以外のものでも注文・受け取りが出来る。ネットで検索・注文し、商品は最寄りのファミリーマートの店舗で受け取る。コンビニの販売網を利用したサービスで、商品と同じ扱いなので店舗受け取りの場合の送料は無料だ。書籍の検索は、画面右の「エキスパート検索」から行う。
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e-hon |
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全国書店ネットワークが始めたサービス。登録されている全国の書店で商品を受け取ることができる。その場合は送料は無料だ。自宅や職場、学校など、いつもの生活圏内にネットワーク書店がある場合には利用価値がある。特に雑誌の定期購読や新刊本の注文に便利だろう。それ以外でも、自宅への配送もしてくれる、その場合には送料がかかるが、1500円以上の購入の場合は送料は無料となる。
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クロネコブックサービス |
 
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クロネコヤマトの宅急便でおなじみのヤマト運輸が始めたサービス。 現在、システムが変更され、送料無料になるのは1500円以上の購入からと、他社と同等になった。 その条件であれば、文庫や新書など、一冊からでも送料無料で自宅まで届けてくれる。宅配便の輸送ネットワークと人員をもつクロネコならではのサービスであるといえる。ただ、比較的新規参入のサービスであるためか、入荷に数日かかることがある。だが、仕事で必要であるなどの、ものすごく急いでいる場合以外ならまったく問題はない。注文すると商品と一緒に送られてくる『今月の栞(しおり)』は、センスのよい書籍紹介フリーマガジンだ。
またクロネコヤマトはFEDEXのように海外にも拠点を持つ国際宅配業者でもある。そのため海外発送にも対応している。
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【独自ポイント系】 |
楽天ブックス |
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いうまでもなく巨大なインターネット・ショッピングモールである楽天市場のネット書店。1500円以上の購入で送料は無料になる。また、楽天市場のメンバーであれば、買い物の割引に利用できる楽天スーパーポイントがたまる独自のサービスがある。このポイントの有利な点は、書籍以外の購入にも使える点だ。本に限らず、「ないものはない」を宣伝文句としている楽天市場の全商品について利用することができる。 (送料無料のキャンペーンは2007年1月31日で終了した。残念である) |
bk1:ビーケーワン
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買い物で利用できる独自のポイント制。現在500円分のギフト券がもらえるキャンペーン中。読者からの書評コーナーが充実しているので購入時の参考となる。1500円以上の購入で国内送料は無料。海外発送にも対応している。海外発送には送料がかかる。
【付記】 15:00までに注文すれば、最短で翌日17:00に駅で受け取れるサービスが開始された。これは、JR東日本の@station(アット・ステーション)というシステムを利用したものだ。都合の良い時間に、普段利用する駅で商品を受け取ることができるので、JR東日本を日常的に利用する人には便利なシステムだ。JR東日本グループが運営する「NEWDAYS」「サンディーヌ」等の首都圏約190駅300店舗で受け取りができる。JRのネットワークを利用することで1500円以下の買い物でも送料は無料だ。
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JBOOK(文教堂) |
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神奈川県に本社を持つ大手書店の文教堂のネット展開。もちろんCDやゲーム、文房具も扱う複合書店となっている。送料が無料になるのは3000円からだ。また、実際の書店でもあるので、品切れや絶版本でも、店頭在庫がある場合もある。
ここでユニークなサービスは独自の電子ポイント制だ。税金や送料を抜いた購入金額の3%が電子ポイントとして貯めることができる。このポイントは商品購入時に割引に使用できる。3%という、かなり高い割合でポイントがつくのでお得感がある。
だが、ここまでは普通のポイント制と変わらない。何がユニークかというと、ここはネット書店でありながら図書券が利用できるのである。利用方法は、ジェイブックカスタマーセンター宛に図書券を郵送し、それを電子ポイントへ移行する形で利用することができる。
郵送にひと手間かかるが、一度に何枚でもポイント移行が可能なので、図書券があまってしまっている方はまとめてポイントへ移行しておくとよいであろう。 |
Fujisan.co.jp |
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雑誌定期購読に特化したネット書店。独自の割引率とギフト券システムがある。約4000誌以上の雑誌の定期購読の申し込みができる。 |
ECナビ ブックス |
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人気のポイントサイト「ECナビ」が新たに始めたサービス。実際の書店は株式会社ブークスが運営している。
ここで買い物をするためには、まず、ECナビの会員登録をする。そして、ログイン後、ECナビブックスへ入り、好きな書籍を検索し、注文、という流れだ。
このサイトのメリットはいくつかある。
1)まず、送料が完全無料であることだ。多くのサイトのように1500円以上などの条件がつかない点である。
2)次に、100円につき40ポイントのECナビポイントがつく。
10ポイントで1円で換算されるから4%のキャッシュバック高還元率だ。
ECナビポイントはPexという他のポイント交換サイトで現金化可能だ。
3)さらに、ポイントサイト自体の楽しみがある。
ECナビ自体はメール配信クリックやサイト訪問クリックなどでポイントが貯まる。もちろん、登録されている豊富なショッピング・サイトなどでの買い物でもポイントがたまる。
現状では、もっともお得率が高いネット書店であるといえるだろう。
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【まとめ】 |
こうしてみてみると、送料無料という点からいえば、やはり生活圏密着系のサービスが有利だ。セブンアンドワイ、イーミニストップ、ファミマ・ドットコムなどのコンビニ系、そしてe-honであろう。各店舗に出向いてで受け取る形で、送料を無料としている。全国の加盟書店の店舗受け取りが出来るのはe-honだ。
しかし、やはり自宅や職場で受け取りたいという方もいるだろう。その場合に、1500円以上の購入で無料となるのがAmazon、楽天、ブックサービス、bk1、boopleだ。
中でも楽天やbk1は独自ポイントも加算される。特に楽天ブックスのポイント制度は、本以外の購入にも利用できるスーパーポイントがもらえるので、自由度の高いサービスであるといえるだろう。また、図書券の利用などを考えているならJBOOKも検討する価値がある。
海外発送に対応しているのは、Amazon、紀伊國屋、BK1、クロネコだ。
Amazonの新サービスであるAmazonプライムは、年間の書籍購入が多い方には年会費を払うだけの価値があるだろう。
また、また、新規参入のECナビブックスは、ショッピングサイトという特性を生かして、完全送料無料を実現している。
新刊や雑誌、あるいはCD、DVD、古書、さらには家電など書籍以外のものなどなど、購入したい商品の性格なども考え合わせて、何がよりお得で適切なサービスであるのか、賢く選択したい。
また最近では、e-テキストやダウンロードなど、紙の媒体以外のいわゆるデジタル書店のサービスも増えてきた。それらについてはまた改めて比較し、紹介したい。
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【追記】
現在、ECナビブックスでは、1000円購入につき1000ポイントものボーナスポイントが貰えるキャンペーンを実施中でもある。
(キャンペーンは、2008年7月22日(火)〜8月25日(月) まで)
夏休みの読書に、お得なECブックスを試してみるのもいいだろう。
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